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CREES diary


北海道大学理学部 サンゴ礁地球環境科学研究室(渡邊研究室)の日記です。
by CREESdiary

河川調査 at 千歳川・尻別川(2013.4.30-5.1)

少し過去にさかのぼりますが、実は河川調査にいっていました!鈴木です。

そのうち余裕があるときに更新しようと思い、はや二か月以上。期限が決められたプレサマースクールの記事の方が先の更新となってしまいました・・。

今は朝までかかる分析中で、数時間ごとにチェックするという仕事があるので、これをチャンスにと書いている次第です。しかし、この分析は機械が頑張って働いてくれているので、私はチェックするだけで良いのです。これから、その分析についてもブログに書きたいとおもっているので、お楽しみに・・。(更新は遅くなるかもしれませんが・・。)

さて、本題に戻りますと、4月30日と5月1日に千歳川、尻別川に採水にいきました。これは、カワシンジュガイの暮らす川の水を分析するためです。

まずは、千歳川へ。
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写真にうつっている箱メガネを使って、川の中をのぞいてみると・・

いました!カワシンジュガイさんです。
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みなさん、見つけられますか?
真ん中より少し下あたりにある2番目に大きい石のすぐ上と右にいますね!
こんなふうに、カワシンジュガイは川の底に刺さっています。
これは、上流側に殻を開け、流れてくる川の水をろ過することによって、エサを得ているためです。まだ、水温が低いせいか、殻を閉じているように見えますね。

カワシンジュガイは群れて刺さっていることが多いらしく、写真でみるとゾッとするほどです。今回はまばらにしか確認できなかったので、私も大量のカワシンジュガイの実物はまだ見られていません。次の調査に期待します。

調査風景です。
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箱メガネでカワシンジュガイを探しつつ、バケツにくんだ水を多項目水質計で塩分、PH、溶存酸素量を測定します。また、現場では使えない他の機械を使った分析のために、採水ボトルに水をとって帰ります。

そして、次の調査地点、尻別川に移動します。尻別川は周りをニセコの山々に囲まれています。雪解け水のせいか、川は増水して濁っています。箱メガネでは見えません。同じように採水したあと、潜って見にいくか悩むBOSS。水温は7度くらいです。

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ドライスーツを着て心を決めたBOSSは、水流が強くて下流側に流されつつも中洲まで泳いでいきます。そんななか、泳ぎたがる太郎さん。先生の後に続いて、泳いでいきました。チャレンジングですね。

なんとかか泳いで帰ってきたお二人。水温が低くて、思った以上に大変だったようで、死ぬ思いを味わったとか・・。

そうまでしてでも、カワシンジュガイがいるかどうか調査したいのが、研究魂なのです。こうして、まだカワシンジュガイの姿は見当たらないという事実が確認されました。
水温が低いために砂の中に潜ってしまっているのかもしれません。

そして次は、とってきた水を処理します。微量元素や硝酸の分析には、ろ過した水を使います。それぞれ、事前に酸処理などをして内部がきれいになったボトルにつめます。
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作業の一場面です。水はシリンジで吸い取って、ろ過や移し替えを行います。

あとは、宿の温泉を満喫。泊まっている人が少なくて大浴場は貸切状態でした。
次の日はさかもと公園の水を採水して、終了。

飲用にも採水ボトルで水をとり、ご満悦なBOSS。
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悪そうな顔をしていますね。

以上で調査終了。今年度いっていない川がまだまだあるので、また今度調査にいきたいです!

# by CREESdiary | 2013-07-21 05:25 | フィールドワーク

プレサマースクール

今年から渡邊研究室に入りました、学部4年の鈴木まゆみです。
この度ブログへの初投稿です。これからどうぞよろしくお願いします。

6月22日から27日まで沖縄にいってまいりました!
北海道出身の私は、沖縄ほどの暑い環境におかれたことはめったにありません。
飛行機の中も暑いなと感じていましたが、沖縄に到着し、飛行機のドアから出た瞬間にモアーッとした空気に包まれました。

しかし、今は文明の利器、クーラーなるものがあるので、建物に入ると涼しいです。
毎朝ホテルの廊下に出た瞬間に、ここは沖縄だったという事実を思い出すくらいでした。

一日目は北海道から沖縄への移動で時間がかかるため、予定は入れず、到着後はゆっくり国際通りなどを観光しました。

市場には迫力のある甲殻類たちやとても大きな夜光貝などがいっぱい売られていました。シーサーもたくさんいましたよ!
私はミニサイズのシーサーの置物に心惹かれましたが、まだ初日だからと自分に言い聞かせて購入は断念しました。

そして、晩餐はお刺身やしゃぶしゃぶをいただきました。
私は初めて山羊刺しを食べましたが、味はラム肉と似ていておいしかったです。
その後しゃぶしゃぶでは、なかなか肉がこなかったこともあり、肉がきたとたんに皆が鍋に群がり、一瞬でなくなりました。

その後のおそばも、店員さんの「生で食べられるほどおいしいですよ!」という言葉に促され、ゆであがっているという確信を持つ間もなく食べてしまい、店員さんがお湯を足しに来てくれたときには、もはやおそばは残っていませんでした。

写真があれば良いのですが、写真をとるという習慣がない私は、全く記録に残していませんでした・・。



二日目!今回のメイン、貝拾いです。
この日は潮の引きが大きく、どこまでも浅瀬が続いていました。

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海岸に打ち上げられたサンゴのかけらなどがたくさん落ちていました。

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ひたすら探しますが、お目当ての貝以外のものもあんまり見つかりません・・。
潮の関係でお昼過ぎまでしか作業ができないので、数時間かけてなんとか必要なサンプルを集めました。

お昼はA&Wというファーストフード店で。
ここではルートビアという、バニラ風味で独特の味がするアルコールの入っていない飲み物が楽しめます。
なんとおかわり自由です!さらにジョッキに入っているので、大量に炭酸飲料を飲みたい人には打って付けのサービスだと思います。

ハンバーガーは選ぶものにもよりますが、ボリューミーですね・・。

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その後は海の駅にいきました。元気な先輩二人は海へシュノーケリングへ。
海の駅の中には資料館やおみやげ・特産品を売っているコーナーもありました。
とてもかわいいチンアナゴやジンベイザメのぬいぐるみが売っていました。
そんなこんなで、海の駅を満喫し、ホテルへ。

帰ってすぐにナイトダイビングにいく人は出かけ、残った人達で集めた貝の処理をしました。貝の匂いがかなりたちこめていて、きれいに洗うだけでも大変でした。
数が多いとまたさらに大変だなと、調査の大変さを垣間見ました。

その頃ナイトダイビング組はサンゴの産卵を見たとか見ないとか・・。
夜の海は懐中電灯の光が届く範囲しか見えないそうです。
魚も眠っているため、容易に触ることができるようです。
ダイビングの写真は先輩たちが後々ブログに上げてくださることを念じて・・。

晩御飯はホテル近くの定食屋さんに。
初めて豆腐ようを食べました!濃厚な味でとてもおいしいです。
しかし、独特な味なので、好き嫌いが分かれるかも・・。

そして、私は出発日が誕生日でこもりさんも帰札日が誕生日ということで、ホテルのお部屋でサプライズのお祝いをしていただきました!
「こんばんはー!」と大きな声で部屋に入ってきた太郎さん・・。何事かと思いました。

そして、ケーキと記念撮影!
のはずが、太郎さんの撮影した写真はブレブレでした。

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ケーキの写真はきれいに残っているので、記念にのせておきます。

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三日目は、硬骨海綿探しの旅に・・。
沖縄にいた期間の中で最も暑いんじゃないかという過酷な環境下で、じりじりと太陽に焼かれながら打ち上げられた硬骨海綿を探します。

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めぼしいものを拾い集め、車に戻って審査中です。

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選別が終わり、お腹もすいたので、南部そばのお店に。
セットでぜんざいやジューシー(沖縄のまぜご飯のようなもの)がつけられました。
ぜんざいというと、あんこと白玉というイメージでしたが、白玉のかわりにかき氷が入っていました。どうやら沖縄のぜんざいは、氷が入っているのが一般的のようです(2軒中2軒)。

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ご飯後には、琉球大学にお邪魔した後に、瀬底島近くの栽培漁業センターを見学させていただきました。
急な訪問でしたが、とてもご親切に丁寧な説明をしていただきました。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。

やはり、実際に育てられている実物をみると、話できくだけとは違った実感が得られるなとしみじみ感じました。



四日目は阿嘉島へフェリーで移動。
船の上から島がいくつも見えました。トビウオも飛んでいたそうです。

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その後ダイビングをしました。
私がダイビングのライセンスを持っていないため、宮地さんが私に合わせてくださり、二人で体験ダイビングをすることに。

トラックにのせられて移動中に見えた海の青さにびっくりしつつも、これからやったことのないことをやることに対する緊張で少しナーバスになる私。
テンションが低くて、宮地さんに心配されました。

お茶を飲みながら説明をうけ、いよいよ、初ダイビングへ。
ビーチエントリーだったので、フィンをつけ、ボンベを背負い水中を歩いていきます。

ところが、足元もよく見えないし、フィンをつけているのと水のおかげで思うように歩けません。インストラクターの方に始終支えていただきながら、なんとか移動しました。

その後水中へ潜るも、BCに空気が入っているせいなのか浮かんでしまい、私の力では制御不能に・・。
それが普通の状態なのか、コントロールできるところなのかもよくわからないまま、インストラクターの方にいざなわれ、徐々に潜っていきました。

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ある程度潜るともう浮かぶことはなく、少し余裕がでました。
深さは2~4メートルと、比較的浅いところでしたが、サンゴのまわりにはたくさん小さな魚がいました!
インストラクターの方が、クマノミの種類について、ボードに書いて説明してくれます。

しかしながら、ここでカメラが不調になってしまい、またもや写真はほとんど残らず・・。でも、すばらしいんですよ!

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ダイビングのやり方について何が何だかわからないまま、水中の世界から元の世界へ戻ってきました。インストラクターの方には多大なご迷惑をおかけしました。

しかし、サンゴや魚たちを間近にみられたことは、なんともいえないほど感動的でした。そして、潜っている感覚というのは、不思議だなと思いました。楽しかったです。



五日目の午前中は、私以外の方はダイビングへ。私は散歩を楽しみました。
午後は皆でシュノーケリングです。
私はシュノーケルクリアがうまくできず、深く潜るのは断念しました。次の機会にリベンジしたいと思います。

サンゴのまわりには魚が群れていました。

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幻想的ですね。

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よく見るとひょうきんな顔をしています。

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ビーチには多彩な色がありました。

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というように阿嘉島の海を楽しみ、再び沖縄本島へフェリーで帰ります。
そして、ぜんざいのお店へ行き、山盛りのぜんざいを堪能。

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かなりのボリュームです。氷の下に大量の豆が入っています。
当然お腹がタプタプになりつつも、なぜかステーキのお店に。

私以外の方はみんなステーキを注文していました。おそるべし。
ベリーレアで注文したために表面以外はほとんど赤いお肉を傍目に見ながら、私はタコライスを食べました。

そんなこんなで、次の日の六日目(最終日)は朝にデパートのようなところでお土産を買い足し、太郎さんが搭乗手続き締切に間に合わないというアクシデントを乗り越え、無事帰札しました。

今回は少人数で先生も参加できず、専門的な勉強とはいかないまでも、サンゴのいる海の世界へ一歩近づいたような気持ちになりました。

あとは、実際に潜る技術を身につけ、サマースクールでより一層たくさんのことを学べるようにしたいと思う今日この頃です。

# by CREESdiary | 2013-07-08 02:53 | フィールドワーク

台湾の崖

世界では「財政の崖」なるものが懸念されているようですが、「台湾の崖」はなかなかなものでした。

というわけで立て続けに巡検編を・・・

セミナー翌日からバスで移動し台湾の有名な地質構造を巡る旅へ

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BOSSはなにか見つけたのでしょうか?

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縮尺は大切です
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日本とはまた違うスケールの大きさでした。
3月だったもので細かいことはあやふやで・・・・でも、初なことがたくさんあり、他大学の学生ともたくさん交流でき、研究についてディスカッションできたことが何よりの収穫でした。



さて、それから9か月・・・・


修論発表まであと1か月・・・・・


みなさま今年は大変お世話になりました。
来年も(特にこれから一か月)かなりお世話になると思いますのでよろしくお願いします。

かみむら

# by creesdiary | 2012-12-31 16:53 | フィールドワーク

CREESアーカイブ2012

今年も残り数時間となりました・・・・
今年はみなさん本当にいろいろバタバタしましたね(笑)


我がBOSSは6月から約半年ドイツへ
オーストラリアで行われた国際学会に参加したメンバー
短期でドイツに行ったメンバー
研究室全体では3月には台湾、7月はパラオと。


海外だけでこんなにあちこち行ったので国内の出来事については把握しきれず、
「あの人は今どこに?」なんて事もしばしば・・・・・
まあ、なにはともあれ無事に一年が過ぎました。
しかし、あちこち行った割にはdiaryを更新していなかったので、とりあえず写真だけでも載せようかと思った次第です。

題して《CREESアーカイブ2012》

1.台湾(3月上旬)

研究室メンバーのほかに北大の地学サークルに所属する学部生数人も一緒に行きました。台湾海洋大学でのセミナーと巡検。
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いかにも台湾!!みたいな建物。じつは私、これが初海外だったのです。
セミナーの数日前に台湾入りしたのでおいしいものを食べつつホテルでプレゼン作成に追われる・・・
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屋台にくりだすBOSS
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遊びに行ったわけではありません。セミナーの様子もきちんと載せます。
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学部生も頑張りました!
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出発当日朝2時に印刷したポスター(笑)

巡検編は次回。

かみむら

# by creesdiary | 2012-12-31 16:22 | フィールドワーク

学業は納まらない。

いつのまにか年末。。今日は学生部屋の暖房がつきません。。大学もお休みモードですか。

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真っ暗な廊下に一筋の光が...

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かみちゃんでした。

今や神村部屋となった研究室で、年末を無視して頑張ってますね。頼りになるお姉さんです。


皆様、よいお年を。。

ざき

# by CREESdiary | 2012-12-30 18:03 | 日常